こんなところにお金がかかる!田舎暮らしのリアルをお伝えします。
都会での生活に疲れきっていたり、生き方を見直し始めている人の中には「のんびり田舎で暮らしたいなぁ」と考えている方が多いのではないでしょうか。
実際私自身も、社会人になってからというもの大阪・福岡で働きづめの毎日を送ってきました。
2都市とも通勤には片道1時間、そして人の多さに疲弊する日々を送り、いつしか自然豊かな田舎暮らしに憧れが芽生えてきて移住を決意。
そんな私が移住後、田舎暮らしをする中で、都市の生活と比べて「これは意外とお金がかかったorかかってるな」と感じていることをまとめました。
決して田舎での暮らしを否定しているわけではなく、ここではありのままを書いているだけですので、ご理解いただけるとありがたいです。
また、『田舎暮らし』に興味のある方、ご検討されている方の参考になっていただければ幸いです。
1.自治会費・班費など集落維持・管理に必要な〇〇費
田舎に住むと直面するのが自治会費や班費を支払うという制度。
移住したての方は、この制度に戸惑ってしまうことがあります。
そもそも“自治会”というのは、各町に存在する任意団体のこと。
その自治会が徴収するお金は、ゴミステーションの維持管理や街灯の設置など、安心安全で住みやすい町を維持するための資金として使われているようです。
ちなみに。
私の住んでいる町は毎月下記のようなお金を支払うことになっています。
自治会費1,000円+公民館負担金500円=合計1,500円
年間にすると18,000円!なかなかの出費です。。
自治会によっては、お祭りの負担金、独自水源の管理費、溝そうじ代などが必要になるところもあり、これらは移住前に市役所や町役場などに聞いてみた方が、心づもりができて良いかと思います。
そもそも自治会に入らないといけないの?と思う方も多いと思いますが(私もそうでした…)、自治会費を支払わない場合は、ゴミステーションなど自治会が管理しているものが利用ができなかったりする町もあるようです。
2.田舎暮らしの必須アイテム自動車
スーパーや病院、公的機関への距離が遠いのが田舎暮らしのネック。
バスが運行している町は良いのですが、本数が「1日10便以下」というところも田舎ではごくごく当たり前のこと。
自由に動きたいのなら、自動車があると便利です。
私が住んでいるところも、「一家に一台」ならぬ「一人一台」が常識です。
公共交通機関が発達している都会からきた人は
しかしながら、1人1台自動車を持つとなると、購入費・税金・車検代・ガソリン代など費用がかさみます。
3.生活の基盤、光熱費
◆ガス
田舎では「プロパンガス」が主流。
実はこれ、都市ガスより高い傾向にあります。
それもそのはず、プロパンガスは「自由料金」なので、プロパンガス販売店が仕入れや配送費、人件費などのコストと自分たちの利益を考えて、自由に料金設定をしています。
そのため、同地域内で料金がバラバラです。
ガス代を節約するためには、プロパンガス販売店をきっちりと選定することが大切です。
◆水道料金
地域によっては、井戸水を引いているので水道料金がタダ!なんてところもあります。(田舎はなんかそんなイメージ)
しかしながら、地理的・歴史的・社会的要因により、水道料金が高い地域もあります。
確かに。北九州に住んでいたころは、基本料金680円、11㎥以上:122円だったのに対し、現在居住の日田市に関しては、基本料金1090円、9㎥以上:173円と割高です。
こうやって見てみると、地域によって水道料金が異なっていることがわかります。
実際、移住される際は、こういったインフラの料金を事前に調べることをオススメします。
最後に。
ゆったりのんびりな田舎暮らしに憧れて移住したものの、予想外に生活費がかさみ、生活が苦しくなってしまうということになりかねません。
田舎は「自給自足のような生活ができる」「低コストで住めそう」といった先入観だけで、移住を決めず、一回冷静になって、何にどれくらいの費用がかかるのかをできる限り調べることをオススメします。
可能であれば、希望地域の「移住体験制度」などを活用し、リアルな暮らしを体験してみるといいかと思います。