ひた暮らし帖

大分県日田市の「暮らし」「おいしい」「楽しい」を綴るWEBマガジン

天領日田おひなまつり|古くからの町並みと華やかな文化にふれる、豆田町ひな巡り。

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春の訪れを感じる頃、九州各地で始まるひなまつり。

地域ごとに特色が違うため、「ひな巡り旅」なんて計画しても面白いかもしれません。

数あるひなまつりの中でも、今回は、江戸時代に幕府の直轄地として九州随一の栄華を極めた大分県・日田市の『天領日田おひなまつり』を紹介します。

 

『天領日田おひなまつり』のはじまり。

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まずは、『天領日田おひなまつり』に行き着くまでの歴史を簡単に説明します。

日田は、江戸時代に幕府の西国筋郡代の役所が置かれ、九州随一の栄華を極めた地域。

掛屋を中心とする豪商たちが活躍し、町人文化が花開きました。

現代になっても旧家には京や大阪で買い求めた絢爛豪華なひな人形やひな道具の数々が残されていました。

 

そんな中、昭和59年にまちおこしのきっかけにと豆田町にある『草野本家』が貴重な建物とひな人形の一般公開を始めたところ、開催初日に当初の予想をはるかに上回る3,000人もの観光客が訪れたそうです!

そして、平成元年から日田市全体での取り組みとなり、今では毎年10万人以上の観光客が全国から訪れるようになりました。

ちなみに、毎年2月15日〜3月31日までの約1ヶ月半の間開催されます。

今では豆田町をはじめ、隈町・大鶴地区でも絢爛豪華なひな人形を見ることができます

 

江戸の美に出逢う豆田町

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豆田町は、古くからの町並みが残る、日田市の中でも人気の観光スポット

おひなまつり期間中も大変多くの人たちで賑わいます。

当時の商家や土蔵が多く残る古い町並みが大切に保存され、国土交通省の「美しいまちなみ大賞」を受賞するとともに、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

 

豆田町にある おひな様展示施設紹介

●草野本家

天領日田おひなまつりの始まりの場所。
178体ものひな人形を展示しています。ひな人形は、江戸時代、生ロウを製造販売していた豪商の先祖が京・大阪に商用で出かけた帰り、子供や孫のために買ってきたものなんだそう。
中でも地元日田産の檜を使い創られた『御殿雛』は間口3m60cm、総勢42体の人形が飾られ圧巻。

【公開期間】2月15日〜3月24日
【休   み】    おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   個人550円 / 中高生250円 / 団体450円(20名以上)
【時   間】    10:00〜17:00(最終入館16:30)
【住   所】    日田市豆田町11−4    
【電   話】    0973−24−4110


●薫長酒蔵資料館

老舗酒蔵『薫長酒造』も『天領日田おひなまつり』を盛り上げるべく、ひな人形を展示。
店内に入り、酒蔵へと抜けるすぐのところに『御殿雛』や段飾りなどが艶やかに並び、目を惹きます。
おひなまつり期間中は、特別に酒まんじゅうや甘酒などの販売もあります。

【公開期間】2月11日〜3月31日
【休   み】    おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   無料
【時   間】    9:00〜16:30
【住   所】    日田市豆田町6−31
【電   話】    0973−22−3121


●嶋屋本家

明治時代から受け継がれてきたひな人形と『おきあげ雛』が約100点ほどお座敷に並び、その姿は圧巻です。おきあげ雛は、歌舞伎を題材にしており、今にも動き出しそうなほど躍動感にあふれています。
展示のきっかけは、長年家の奥で眠っていたものを、女の子誕生の際に出してみたところ、保存状態も綺麗で飾ってみたところ、観に来る人が次第に増え、現在に至るのだそう。

【公開期間】2月15日〜3月31日
【休   み】   おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   無料
【時   間】    9:00〜18:00
【住   所】    日田市豆田町14−5
【電   話】    0973−22−2356


●工房 黒船屋

毎年新しい人形が生まれている創作人形工房。
黒船屋の奥さんが子供の頃から親しんできた『天領日田おひなまつり』で展示されているおひな様を見て、江戸時代のひな人形の素晴らしさに惹かれ、職人の道を目指したのだそう。
ここで展示されるおひな様は、すべて手づくりなんです。

【公開期間】2月15日〜3月14日
【休   み】   おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   無料
【時   間】   10:30〜17:00
【住   所】    日田市豆田町4−15(ギャラリー連)
【電   話】    090−9079−6382


●天領ひな御殿

味噌・醤油店『日田醤油』の店内奥にある『天領ひな御殿』。
江戸時代〜現代に至るまで、約3,800体ものおひな様が一斉展示されています。
無形文化財の人形師『原米州』、『大木平蔵』の作品や日本一の高さを誇る高さ60cmのおひな様など、飽きることがありません。

【公開期間】常設
【休   み】   おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   個人300円 / 団体200円(20名以上)
【時   間】    9:00〜17:00
【住   所】    日田市豆田町13−6
【電   話】    0973−22−2456


●日本丸館

国登録有形文化財にも指定されている木造四層三階建ての資料館は、安政2年に開業された『日本丸』で一躍有名になった薬屋さんです。
ここで特徴的なおひな様は『百歳雛』という白髪のおひな様。
これは長寿を祝い、夫婦とも白髪になるまで仲良く元気に過ごせるように願いが込められています。

【公開期間】2月15日〜3月31日
【休   み】   おひなまつり公開期間中は無休
【入館料】   無料
【時   間】    10:00〜16:00
【住   所】    日田市豆田町4−15
【電   話】    0973−23−6101

 

天領日田おひなまつり期間中の駐車場・交通規制情報!

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一方通行規制は下記の日程で行われます(10:00〜17:00)

▼2月
16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)

▼3月
2日(土)、3日(日)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、21日(祝)

 

天領日田おひなまつり会場へのアクセス

※豆田町までのアクセスを示しています。

\ 福岡方面から /
【電車の場合】

▶︎所要時間:約2時間45分

JR博多駅(JR鹿児島本線)→JR久留米駅(JR久大本線)→JR光岡駅(代行バス)→JR日田駅→徒歩15分
 

【高速バスの場合】

▶︎所要時間:約1時間45分

博多バスターミナル        → 日田バスセンター →徒歩15分
天神高速バスターミナル → 日田バスセンター →徒歩15分
 

\ 大分方面から /
【電車の場合】

▶︎所要時間:約3時間

JR大分駅(JR久大本線)→JR由布院駅(JR久大本線)→JR光岡駅(代行バス)→JR日田駅→徒歩15分
▶︎所要時間:約2時間5分

JR大分駅(特急ゆふ)→ JR日田駅 →徒歩15分
 

【高速バスの場合】

▶︎所要時間:約1時間45分

大分<トキハ前> → 高速日田 →徒歩25分 or タクシー5分

 

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